メニエール病
以下のような症状があげられます。
- 低い音の難聴が良くなったり悪くなったりを繰り返す
- 急に耳鳴りがし出した
- 突然めまいが始まり、回転性のめまいが数時間続く。
内リンパ水腫が原因で、内耳の中の内リンパ液が溜まりすぎて発症します。内リンパ水腫を証明するグリセロールテストという検査が診断確定には重要で、当院では積極的に行っています。治療には、この溜まりすぎた内リンパ液を尿として体外に排出する特効薬のイソバイドという水薬を通常使用しますが、患者様に合わせてよく似た作用のある漢方薬を使用することもあります。急に聞こえが悪化した場合には突発性難聴と同様の治療を行います。
メニエール病はめまいがきついため、患者様はめまいの方ばかり気にしがちですが、難聴の増悪改善を繰り返しながら全体としてどんどん難聴が増悪し、ひどければ全く聞こえなくなることもあります。また、通常難聴は片方ですが2~3割の方が両側性の重症例で、どんどん両側の難聴が悪化していくため要注意です。